われもこう
バラ科の多年生草本
日当たりのよい山地に自生します。漢名は「地楡」と言います。葉がニレに似ているからでしょう。
あまり目立って美しいとは言えませんが、名前が印象的ですね。私も小さいけれど紅色に咲いていますよ、と主張していると見なしてつけられた名前だなんて聞いたことがありますが、納得しながら何となくつきすぎな感じがします。
古くから親しまれていて、文学などには現れているそうですが、和歌に詠まれているのは見つからないとのことです。名前がちょっと文学的なのにどうしてかわかりません。、
現代短歌作者たちはこのんで詠っているようです。
吾亦紅・ワレモコウ・吾木香・仙蓼
ちょっと油断して居るうちに、吾木香は過ぎがてになっていました。写真はアウトと言うことです。野の花は、本当に時期をはずすとだめですね。
これは花かしらと思う形をしていますが、風情が愛されてこの頃では、秋の生け花の花材として好まれて、栽培もされてもいます。
私の住む小さな町の週に3回開かれる市場で、この花を買いました。もう終わりに近いので、何だか風情がありませんが、今年はこれで我慢します。
根茎は太くて黒褐色で、漢方薬として「止血・収斂剤」になり、また葉は食用になるのだそうですが、食べたことはありません。
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