うばゆり・姥百合
ユリ科ウバユリ属の多年草。
日本周辺から中国。ヒマラヤなどに分布します。林の下やあまり明るいところではなく、茎を高く伸ばして,沢山の花をつけているので、目立ちます。一般的に見られるユリと違って、丸みのある大きな何枚かの葉の中から,すっくと花のついた茎が立ち上がる感じです。
ユリと言えば芳香を連想しますが、この姥百合には強い香りはありません。
仙台の博物館は青葉山の下にありますが、その入り口の片側の斜面に、かなりの数の姥百合が咲いていました。通の見られるユリなのですが、あまり美形ではなく、匂いも楽しめませんので、話題は少ないようです。花の時期は五月から六月。
普通のユリの様に,花茎には葉がなく,根元の方の葉も花が咲く頃にはぼろぼろになってしまっていると言う有様を見て、それを歯がないととらえた先人達でしょうか,姥百合(おばあさんゆり)と言う名をつけたという話なのですが、薄暗い林の下影に白く目立って咲いているのを見れば単純な美しさと言うよりも,少し妖しげな幽遠な感じがします。
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