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つくし


トクサ科の多年草・杉菜の胞子茎 去年の草がまだ枯れ臥している中に、伸び出して春を告げます。 一節ごとに袴と呼ばれる鞘をつけ、先端の長楕円体のところに胞子をつけ、成熟すれば胞子を飛ばします。胞子を飛ばせばすぐにお役ご免。ツクシはすぐに枯れてしまいます。あとに緑色の濃い杉菜が出てきて夏の終わりまで繁茂します。 ツクシは袴を脱がせて(とって)お浸しだとか、和え物などにして食べますが、美味とは言えません。私はミミズみたいで嫌いです。アラ!ごめんなさい。お好きな方がいらっしゃるかも知れないのに・・・・。
「つくし だれのこ すぎなのこ。  土手の土 そっとあげて   つくしのぼうやが かほ出せば    そとは そよそよ 春のかぜ」 って言うのが、むかし、むかしの小学校の教科書にあったと思いますが、ご存じのかたいらっしゃいませんか?誰の詩なのでしょうか。 この季節になるといつも思い出すのです。写真のツクシはお母さんの杉菜と一緒に顔を出していました。甘えん坊ですね。 「土筆」と書いて「つくし」と読むのは日本名。漢名は「筆頭菜」(発音は知りません)。ツンツンと勢いよく出るから「突く」それに強める「し」を付けた名前で「ツクシ」だという話。

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