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と ち
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トチノキ・栃・橡・七葉樹
 トチノキ科の落葉高木
 大きいものは高さ三十五メートルにもなります。大型の掌状の葉を七枚ひろげているので、七葉樹と言う名にもなりました。
五〜六月、枝の先に葉の間から穂のような花が立ち上がって来ます。白いような少しクリーム色。紅花トチノキという赤い花をつけるものもあります。橡の実は栗に非常によく似ていますが、丸みを帯びています。
実には澱粉質がおおいので、縄文時代から食用としても使われて来ましたが 「渋抜き」をしなければなりません。この渋抜きは、灰汁で煮たり、長く水にひたすなど手間がかかりますので、今日では一般の食用としては使われませんが、今でも山村地方では餅米などと一緒に突き込んだ「栃餅」として、風味をたのしみ、郷土土産「トチモチ」として売られたりしています。
花はミツバチが蜜を集めるので、重用されているのですが、その蜜には独特な匂いがあります。

木材としては巨木になることもあり、きれいな木目が出たりして、変化に富んだ材となって、高級家具に使われることが多いです

フランスのパリなどで有名なマロニエは、同じトチノキ科の落葉高木です。こちらは街路樹として植えられていることはご存じの通りです。別名ウマグリだそうです。花はちょうど栃の花に似た形で、うすい赤色を帯びた乳白色です。。

私の育った家には大木になったトチノキが二本庭の隅にありました。蜂蜜と同様、花が咲くと匂いました。
栗によく似た形状の実は、兄たちが小刀や錐で穴をあけて、笛のような音が出る様な工夫をして鳴らしていたものでした。昔の少年達の遊びは楽しそうでした。

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