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ぬばたま・ヒオウギ

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アヤメ科の多年草 東アジアに分布して、日本では北海道をのぞいて 各地の海岸や、山の草地に自生するとありますが、この頃はあまり見かけなくなったように思います。 京都の祇園祭にいけられる祭りの花なのだそうですが、私は残念ながら祇園祭を見たことがありません。 ヌバタマを採取しましたのでお見せします。
檜扇・射干・烏羽玉・からすおうぎ なかなか花をつけなかったので、心配しましたがやっと咲きました。一つの花が咲いているのは一日だけで、次の日になるとクルクルッと花びらがまとまってしまいます。そして下に出てくるような実莢が出来て、その中でヌバタマといわれる実が出来るのですね。   「ぬばたまの」は和歌では「闇」「漆黒」を意味する枕詞ですが、それはこの実が真っ黒であることからでたものです。「烏羽玉」がそれに当たります。 何かこれ以上に黒いものがありそうな気がしましたけれど、本当に黒かったですよ。昔の人は花の明るさと実の黒さの対比が著しいところに、詩情を感じたのでしょうか。

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