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ねこやなぎ


ヤナギ科の落葉低木 ヤナギ科にはこの様な毛で包まれた花穂を持つものが多いようです。猫柳は高さ2米程度で、日本各地の川岸など水辺に生えます。 花は春一番早く咲き出します。雌雄異株だそうです。こんなに一般的な花ですが、古歌には詠まれていないそうです。
ねこやなぎ 秋田はまだ雪の中。朝、凍て雪の上を渡って歩きます。表面が前日の気温でとけた状態になっていて、朝にはそれがかたく凍り、歩いても沈みません。カタユキと言います。小川があった筈のところが、雪に覆われて見えないのですが、その上も平気で渡ることが出来ます。 田圃も畑もところどころ凹んだり盛り上がったりして真っ白な平原になります。耳を澄ませると、雪の下を流れる春の水音がします。少しだけあらわれた川辺の土から枝をすっくとのばして猫柳は花をつけていちはやく春の到来を教えてくれます。秋田では旧暦のおひな祭りのころです。 銀色の柔らかい毛に包まれた花穂が、猫の尻尾の手触りに似ていることからつけられた名前であることはすぐにわかります。私たちは小さいときネコンコなどといいました。

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