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まんじゅしゃげ


ヒガンバナ科の多年草 葉のない茎が直立して、その上に真っ赤な花をつけます。花をつける茎だけが群生して秋の彼岸の頃が見頃です。華やかな赤は凄惨な印象をさえ与えます。 墓地などに多く植えられたせいか、死人花、火事花、幽霊花などとも呼ばれるのは、気の毒です。 真っ赤なマニキュアをした指を反らせているような感じを私は持っています。 花が終わると線形の葉がぞっくりと生えますが、花がないので、気の毒に見向きもされません。
曼珠沙華・彼岸花・いちし・狐花・死人花 田の畔や、墓地などによく植えられています。その理由は根の鱗茎が有毒で、鼠退治などに用いられたからとあります。 反面、曼珠沙華というのは梵語で、赤く柔らかな天上の花で、これを見る者は悪業を離れるといわれている法華経にある花だそうです。 万葉集には「いちし」ですが、著しくめだつことからきた名前だろうとされています。「いちし」がこの彼岸花だと言うのは、牧野富太郎説です。

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