くさのおう
ケシ科クサノオウ属一年生の草本。清楚な感じのする花を五月から七月までの長期間にわたって咲く。
わが家の前の雑草の草むらに目立った黄色の花がありと見ていたが、調べて見てその名前がなんと「草の王」だったことに驚いた。
「草の王様」なんて言う立派な名前が雑草と思われるくさむらの中に見つけたから驚いたのである。
こんなに鮮やかなそして清楚に見える花なのに、短歌が見つからない事も不思議に思われた。
要するに私が雑草の中に見つけたのと同じで、愛でられるような花ではなかったのだろう。その草むらに今は住宅が建っている。
有毒なアルカロイドを含むのですが、茎や葉を傷つけると黄色い汁が出るから「草の黄」
茎や葉の黄色の汁液にはアルカロイドを含み、有毒である。
一方で、皮膚病の湿疹(クサ)を治す効があるので「瘡(クサ)の王」という漢字を充てたりもする。
また、茎を切ると黄色の汁が出ることから「草の黄(オウ)」とも書く。
- 植物体を傷つけると黄色の乳液を流すので草の黄。
- 皮膚疾患に有効な薬草という意味で瘡(くさ)の王。
- 皮膚疾患以外にも鎮痛剤として内臓病に用いられたことから、薬草の王様という意味で草の王。
またイボクサ(疣草)、タムシグサ(田虫草)、ヒゼングサ(皮癬草)、チドメグサ(血止草)などの地方名があるが、いずれも皮膚病の薬として用いたことに由来する。 なお、チドメグサの名は全く別種の草本の標準和名でもあるため注意が必要。(⇒
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