いちじく
いちじく・無花果
くわ科の落葉小高木
寛永年間に渡来したとされます。小アジアの原産で、今はひろく栽培されています。幹が多く分枝していて、高さ二,三メートルくらい。初夏に葉の脇に花軸の肥大したものをだして、その内部に花嚢があり、無数の花を保ちます。雌雄異花だそうですが、栽培されているのは花囊の中には雌花だけだそうです。熟して食用にするのは花托だそうです。
トルコに行ったとき、乾燥無花果を食べました。美味でした。日本でもこの頃は作っているようです。お土産に買ってきて、食べましたが、植物の説明によると、干し無花果には緩下作用があるとのことでした。
写真は葉の脇からでてきている肥大した花軸です。どんどん大きくなり、熟すと紫がかったいろになり、口をあけますが、収穫はそうなるちょっと前に行います。実は熟すと甘く、そのまま食べてもいいのですが、それは好きずきて、大抵は砂糖とお酢を使って煮て食べたものでした。保存食になって、お正月のお膳なんかにキントンと一緒につけたりしました。懐かしいです。
今ではその加工品が瓶詰めになって売られているようになりました、
昔、わが家にも大きな無花果の木があって、子供達が分枝を伝わってのぼって遊んだりしていました。建物を建てるときに伐ってしまいましたが、懐かしい思い出があります。
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