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ひろっこ


多分、栽培した「野蒜」 ユリ科の多年生草本。であることはたしか。 「ひろっこ」と言うのは地方名でしょう。これには「野性のあさつき」「わけぎ」などと様々な説がありますが、秋田では雪解けのころ、田の畦などに芽をだしたこの「ひろっこ」を掘りとってきて春の来たのをよろこぶのでした。これを栽培しだしたのは近年のことだと思いますが白い柔らかい、何とも言えない春の味として今は定着しています。 因みに「蒜」というのは一般にこの種類の総称なんだそうです。食べるとヒリヒリと口を刺激するのでついた名前だと思います。 短歌は「ひろっこ」ではなく「野蒜」で載せました。
ひろっこ 春の味と言えば、「ひろっこ」と「ふぐだぢ」だと言って、それを探して欲しいというリクエストがありました。「ふぐだぢ」はこの次にして、今日は「ひろっこ」です。 雪がまだすっかりとけないうちに、、雪のそばにひょっこりと、白い芽を出すのがこれです。 栽培がすすんで、春先の野菜として出荷されるようになっていますが、昔はヒロッコ掘りに行って、それぞれの家庭で食べたものでした。 日に当たり、伸びてしまうと葱と似たような感じになって食べることはしませんが、この柔らかい若芽は、ぬた、酢みそ和え、地方料理の貝焼き鍋などに入れると最高です。

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