ひがんばな
ヒガンバナ科、
ヒガンバナ属の多年草
いちし・曼珠沙華・
狐ばな・死人花など
秋の彼岸の頃に、葉に先立って花茎をのばして、その先に深紅の花(白や黄色もあるが)をつけます。
花の形が独特で、鱗茎(球根)が有毒なので、ネズミやモグラの退治の為に植えたとされ、この系統の球根は田の畦や、墓地などによく植えられて群生します。万葉集での「いちし」はこの花とされています。「曼珠沙華」と言う名は仏教「法華経」にある梵語で、展開の花を意味するとか。
中国原産で、古くから渡来したもので、稲作の伝来と同時の頃に、土壌と共に入って来たのではないかとされて居るそうですが、確かなことではないようです。
俳句では「秋の季語」 花言葉は「情熱」「独立」「再会」「あきらめ」「転生」などいろいろでした。
有毒だと言っても、その有毒成分は水溶性で、長時間水にさらしておけば、無害化するので、デンプンとして使用が可能になることで、第二次世界大戦後の食糧の時代には食料となったこともあるという話がありました。
燃えるような赤が一面にさくのは壮観で、埼玉県他.日本のあちこちに名所がありますが、私の住む東北地方にはあまりありません。私の家では庭に植えてあります。多年性ですので、手入れはしていません。
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