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ゆずりは
 
     
 
 
 
    ユズリハ(楪、交譲木または譲葉、)
       ユズリハ科ユズリハ属の常緑高木。古名はユズルハ
 
 

お正月を迎える用意の一つ。わが家ではユズリハと松を束ねて神棚や、玄関に飾ることでした。
注連飾りもいたしますが、わが家では出口(入り口)が四カ所もあり、そのそれぞれに注連飾りをする訳でなく、松とユズリハでした。出入りの人が年の暮れになるとゴソッと持ってきてくれたものでしたが、今ではその人も亡くなって、スーパーから年末に買ってきます。スーパーで売っているところをみると、この習わしはわが家だけではないようです。
 
わが家では玄関に注連飾り、他の勝手口や通用口に、このユズリハと松を飾ることにしています。あくまでもわが家のやり方です。神棚や床の間に飾る御供えに松とユズリハを添えます。

ユズリハの名は、春に枝先に若葉が出たあと、前年の葉がそれに譲るように落葉することから。その様子を、親が子を育てて家が代々続いていくように見立てて縁起物とされ、正月の飾りや庭木に使われるのです 

わが国の本州、福島県以西から四国・九州それに朝鮮半島南部や中国に分布していて、それは高さ十米ほどになるのだそうです。雌雄異株です。
私の正月飾りに使うのは矮性の変種エゾユズリハです。これは寒冷地(北海道から山陰の日本海側)に分布しています。

またヒメユズリハが暖地(関東以西、沖縄・台湾まで)の海岸近くに分布しているそうです。

葉はいずれも長さ二十糎ほどで枝先に赤い葉茎をらせん状につきます。

花は葉腋から出る総状花序。花弁も萼片もない小さな花だそうです。。 果実は核果で、十月から十一月ごろ藍黒色に熟すそうですが、私はお飾りの葉っぱしか知りません。