やつで
 
     
 
 
 
   
 
 
     や つ で

高村光太郎の詩にこんなのがありましたネ。
   「きっぱりと冬が来た
     八つ手の白い花も消え
       公孫樹の木も箒になった
    きりきりともみ込むような冬が来た
      人にいやがられる冬・・・・」
最終句は「刃物のやうな冬が来た」でした。
 
こんな目立たない花に若い頃の思い出があります。
東京に住んでいたとき、窓の傍に咲いていました。
寒かったあの頃です。
 
八つ手の花は私にとって、冬の象徴だと言えます。  
 

  ウコギ科。ヤツデ属の常緑低木


別名・天狗の葉団扇、鬼の手。

11月頃から花をつけはじめて、春には黒い実が熟します。
福島県以南に分布し、山林に自生し、庭木としても植えられ、江戸時代にヨーロッパにも伝えられたとあります。
 
耐寒性があり、栽培が楽で、日陰でも大丈夫。その上大気汚染にも強いのだとか・・・。
見習わねばならないくらいにエライ。

私は冬が嫌いです。秋田では八つ手の花を見ることは少ないです。雪囲いをするからでしょうか。