すみれ
 
     
 
 
 
   
 
一 番 見 か け る ス ミ レ は ?

すみれにはスミレの会というのがあるほどです。それほどに愛されているのですが、私は「アラ、スミレだわ」なんて言うだけで、詳しい名前を知ろうともしませんでした。ヒゴスミレエイザンスミレなどと話題になったら気にかかるようになりました。
そして白もピンクも濃いも淡いもあるのに「菫色」とは紫だと決めていた私だったことを恥しく思っています。
写真の白いスミレは「タチツボスミレ」で、下の紫は「スミレ」です。

日本には野性スミレが57種、変種スミレが27種と書いてある本もあり、世界には400種だとか・・・。スミレは属の名ですが、スミレと言う名のスミレがあります。このあたりで、私の頭は混乱状態になります。マァイイヤ・・・・。として、これは「スミレ!」と言う決め方をしてしまいます。
  
これは桜の土手で写しましたから、散らばっている花びらは桜です。

「すみれ」と言う名前は、大工さんの使う「墨入れ」に似ていることに由来すると言います。「墨入れ」なんか知らない人が多いこの頃でしょうが・・・。他の説もあるようです。
  スミレ科の多年草。

古代ギリシャ・アテネのシンボルはスミレ。花冠にスミレを使ったそうです。ナポレオンがスミレを愛していて、身につけていたロケットにスミレの花が入っていたとか。
本当のスミレは、味のよい春の野草のひとつだそうですが、残念ながら体験はしたことがありません。体験なさった方がおありでしたら教えて下さいませんか。若葉をゆでて、お浸し酢の物、和え物にしたり、天ぷらにしたりするとあります。
 
万葉集・ 春の野に菫摘みにと来しわれぞ
         野をなつかしみ一夜宿にける
                 山部 赤人
 
は、花を愛でたのではなくて、山菜としての菫を詠んだと言うことになりますが、それでは興ざめしますよね。

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