きんしばい
 
 


きんしばい ・ 金糸梅
 


未央柳
 
     
与謝野晶子の展示があったので、仙台の文学館に行ったときのことです。

少し街の中心から離れていますので、大変でしたが、展示が大変面白かったので行って良かった
です。十一人もの子供を育て、あれだけの短歌・小説・評論・エッセイなどなどを残したことは凄いとしか言えません。

帰りにこの金糸梅に気がつきました。階段のそばにぞっくりと植えられていてちょうど花盛りでした。
七月半ばのことでした。雨上がりで葉っぱが冴え冴えとした緑。鮮黄色の花が印象的でした。
一人でしたので、黙って写真だけ撮って帰りましたが、この次は誰かに見せたいと思いました。

この花は雷や魔女から守る力があるとかで、西洋では、枕の下に入れて寝る習慣があると書いてある本がありました。
  オトギリソウ科の半常緑小低木。
中国原産で、十七世紀頃に渡来したそうです。庭木、切り花用に栽培されますが、梅ではありませんが、金糸梅と言う名前は、花が梅の花に似ているからでしょうね。

短歌は見つけられなくて、探していたら、同じオトギリソウ科の未央柳(ビヨウヤナギ)の短歌を見つけました。こちらも同じ時期に鮮黄色の花が咲きます。
金絲桃、美女柳だとか、美央柳だとかの別名があります。こちらも桃ではないのに、桃、柳でないのに、柳と言う呼び名です。   
    
金糸梅は花びらの中に芯になるように雌蘂があり雄蘂がそのまわりについていますが、未央柳のほうは、花びらから黄色の長い雄蘂が立ち上がるようについていて、華やかです。