はんげしょうそう  
     
 
 
 
     半夏生草・はんげしょう・かたしろくさ            ドクダミ科の多年草  
 

夏至から十一日目にあたる日のことを「半夏生」
といいますが、そのころに花を咲かせるので、半夏生草と言うのだそうです。

半分化粧したと言う感じで、半化粧と言う意味もこめられた名前だと言うことですが、これもまた面白い解釈です。同じような理由で「かたしろくさ」とも言うそうです。私は半化粧どころか、そんな慎ましさもこの頃では失せてしまいましたけれど、すっきりとした白の混じった容姿はいいですね。    
  北海道以外の全土と、東南アジアに自生している多年草で、六、七月頃に茎の頂部の葉が白く変色してきて、その先に白い小さな花穂をつけます。蕾が大きくなるにつれて穂が立ち上がって来ます。

沼地や湿気の多い所に群生しますが、ドクダミ科ですから、少し臭いがします。

花が終わると葉の色はまた、緑色になって目立たなくなりますが、盛りの姿がいいので、生け花に用いられます。