はまなす
 
       
 
 

 
      浜茄子・はまなし・浜薔薇             バラ科の落葉灌木  
 

八戸の種差海岸で見た浜茄子・函館山で見た浜茄子・温海温泉海岸で見た浜茄子と、他にもあちこちで見ていますが、なんと言っても、ロシアのバイカル湖畔で見たのには感動しました。 

丁度日本人墓地を訪ねたあとでしたので、日本のあちこちで見られるこの花を、抑留されていた人々は、どんな思いで見たのだろうと思ったからでした。

根皮は染料として用いられます。秋田に秋田八丈と言う絹織物がありますが、艶やかな黄色から、暗い焦げ茶色まで染められるそうです。
    
 
高さ1メートルほどになります。千葉県・鳥取県以北の海岸の砂地に自生していますが、美しい大きな5弁の花をつけますので、この頃では、家庭の庭などにも栽培されているのを見ることが出来ます。
枝に硬い棘が沢山ついていますので、花は美しいのですが、バラどころではありません。

花のあと、少し歪んだ丸い実を結び、これは食べられるそうです。私は食べたことがありませんから味は知りません。
花は薬用としても使われるとかありましたが、詳細は知りません。
日本の花ですのに、古歌にはないそうです。