ふじばかま
 
     
 
 
 
   
 
 
    ふ じ ば か ま 

不思議なことに、昔から秋の七草に入れて数えているにもかかわらず、万葉集の中に藤袴を詠み入れた歌は、山上憶良の一首、それも秋の七草の一つとして数えてあるものだけだそうです。

後世の古今集以降には多くの藤袴の歌が収載さ
れているそうです。女性の藤色の袴を連想させて好まれたのでしょうか。現代の歌でも見られるのでしょうが私は不勉強ですからあまりよくわかりません。
奈良時代に中国から渡来したものとされています。茎は直立して、葉は三裂しています。花は八月から九月。淡い紅紫色で茎の先に散房状に沢山つけます。生乾きのときにはよい香りがするそうです。

天気予報おじさんのクラハシアツシさんが、亡くなった奥様が、ドライフラワーにしてあったフジバカマが、今も思い出とともにいい匂いを放っていると、テレビで話していました。感動的でした

フジバカマは今はほとんど自然ではみられなくなったとありました。愛好者が多くて、苗を買って栽培しているようですよ。
 
  
 
 キク科。ヒヨドリバナ属

山野、川原の土手などに生える多年草。

フジバカマもヒヨドリバナもキク科のヒヨドリバナ属で花も非常によく似ています。葉が三裂していないだけです。参考までに下に写真を入れます。白いヒヨドリバナもあります。