あさがお
 
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     あ さ が お ・ 朝 顔 ・ 牽 牛 花 
 
                                         ヒルガオ科の蔓性一年草 
大部分の方は幼い頃の思い出の中に、朝顔が咲いているのではないでしょうか。

今日でも、小学校の夏休みには、朝顔を植えた鉢を抱いてきて、一日にいくつ咲いたかなどと日記につけるのが、夏休みの課題だったりして・・・。

この朝顔はまさにそんな朝顔です。一番普通の朝顔です。朝五時には、半開き。七時になれば満開と言うことですね。 

本当にこの花くらい夏のすぎてゆくことを思わせるものはないでしょう。

朝顔市もありますよね。開かれるようになったのは明治中期だそうです。私の祖父が東京暮らしをしていた頃、この朝顔のとりこになって、庭いっぱいに棚をこしらえて鉢を並べていたのを思い出します。朝顔鉢と言う形があるんですね。普通の植木鉢とは違う形でした。戦争のあと、そんな道楽?が出来なくなったところが、鉢が沢山残りました。荒縄で縛って小屋の奥にしまわれていましたが、今はどうなったか・・・・。
 

原産地ははっきりしなくて、中国南部をふくみ熱帯アジアではないかとされていて、日本には奈良時代、薬用植物として渡来したと言うことです。
観賞用になったのは江戸時代以降で、種々の園芸品種が生み出されて、今ではこれが朝顔かしらと思うくらいの花も出来ています。
朝顔の展示会も諸処で開かれています。とにかく早朝でなければいい状態で見られませんから、展示会も大変ですね。

万葉集にも「朝貌」がありますが、これは渡来した時期から考えても、この朝顔ではなく、桔梗か木槿とするのが妥当だそうです。

「ヒルガオ」はよく見られますが。この他に「ヨルガオ」と言うのもあるそうですが、私はまだ見たことがありません。

干瓢の原料の「ユウガオ」はウリ科ですので、間違われやすいですが違います。

朝早く開花して、花が美しいので「朝顔」とはぴったりした名前ですね。
七夕の頃に咲くので中国の七夕伝説にちなんで「牽牛花」とも言うそうです。朝顔の種子を乾燥させたのが「牽牛子」で薬用です。