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あじさい
 
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      あ じ さ い 

「あつまって咲くさあゐ」からの名前だとか。すなわち
「集(あづ)真(さ)藍(あい)」

幼い頃、庭に紫陽花があり、父が好んでいましたが、生け花には不向きでした。
ある日、近所の精神病を病んでいた美人が、「仏壇にあげる花を下さい」と訪ねて来ました。広い庭でしたが、生憎適当な花がなくて、紫陽花をあげたら「頭がおもくて駄目だ」と哀しげに言いました。ホントに見事に咲いた紫陽花は頭が重いんですが、色白の女性が、そのように言ったのを聞いたときの印象が、まだ私の心に強く残っています。

アジサイは歴とした日本原産なのです。西洋紫陽花は日本のものが中国を経て ロンドンに行き、改良の後に再び日本にはいったものなんですって。一変種の学名(Otaksa)は長崎の遊女お滝さんに因んで、シーボルトがつけたものです。中国では八仙花。万葉集では四葩(よひら)の花とも言われています。毬状になった小花に見えるものは萼片で本当の花弁はごく小さく雌蕊も雄蕊もあるが結実しません。(母種とされるガクアジサイは結実するそうです)。
  ユキノシタ科。アジサイ属の落葉低木

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上の写真はメルボルンの公園の植物園のアジサイです。色が様々で、わが家でみるシンプルなアジサイとはひと味違う雰囲気でした。土壌の違いで色が変わるとかよく言われますがそれだけではないことがよくわかります。
ロンドンで改良が進んだと言いますから、メルボルンのアジサイの変種はそのあらわれなのでしょうか。